すっかり梅雨明けかと思うほどの快晴の日曜日は絶好のハッシュ日和でした。佐世保の街には前日の土曜の夜、急遽開催されたバートゥーバー(Bat-to-bar Run:佐世保ハッシュでは毎月第一土曜日に定例で行われる飲み屋をはしごして回るというおちゃらけラン)の名残りがあちこちに残されていました。ヘア(Hare:コースを作る係)は昼間のランとしては珍しくエリックとジョン。参加者はヘアの他、トモキ、デビッド、ダニエル、ダン、ダナ、ランディ、レイモンド、ジョッシュ、トム、ベン、マット、前日が初参加のステファンの総勢14名で日本人は私一人で、さらにガイジンは私とダナ(ルーマニア人)の2人でした。13時48分にヘアがスタート。今回は新人不在のためチョークトーク(Chalk Talk:ルール説明)は行われず、12分間の待ち時間ではハッシュの歴史(Hashtory:ハッシュは1871年にイギリス軍人がクアラルンプールで始めた、佐世保ハッシュは沖縄ハッシュから派生した、等の薀蓄)の講義が行われました。葬儀の司会のため不参加のチカが駆けつけてくれましたが、そうこうしているうちに12分経過し、ハウンド(Hound:ヘアを追いかける人達。猟犬Houndが野ウサギHareを追いかけるという設定)もスタート。佐世保公園からアルバカーキー橋を渡り、玉屋デパート前、四ヶ町アーケードも通過。いかにもチェックバック(Check Back:元に戻れのマーク。速い人が見つけてくれるため、遅い人は最短ルートを走ることができる)ありますよ的なコースを進んでいくと、国道35号線に出たところで案の定チェックバック10(Check Back 10:数字の分だけマークを戻らなければならない)でした。ここで2人のヘアが完全に分業していることが判明しましたが、「2人のヘアが前半と後半に別れて担当することは、禁止ではないが、道徳的には好ましくない(サムライハッシュハンドブック2004より)」と一般的には考えられています。トレイル(Trail:単にコースの意味)は同じ道から再び佐世保公園に引き返して、佐世保川沿いの遊歩道を進んで、国際通りを横断しました。相生町付近で再びチェックバック。エレナ相生店から国道35号線に出ました。さらに市役所前から佐世保北高方面へ進み、シギー(Shiggy:雑木林や沼地、岩場などの悪路)に入ると見せかけて、下りで名切の交通公園に出ました。そしてエレナ名切店でビアストップ(Beer Stop:水分補給所。長距離トレイルや特に夏場では必須)。しかしビールが用意されているわけではなく、「自腹で買って飲みなさい」ということで、通常は無視するのですが、分業トレイルのため頑張ってもヘアを捕獲(Hare Snare:時間差を設けて追跡するライブトレイルの醍醐味。スタート前にコースを完成させるデッドトレイルは佐世保ハッシュでは厳禁)するのは難しく、暑さで喉も乾いていたため、ゆっくりビール休憩を取りました。ここからトレイルは佐世保市民会館手前から高梨町方面へ進み、名切墓地付近につき笛吹禁止サインがあり、たかなし公園で解除されました。その先をチェックバックで戻って、再び墓地を通るコースでしたが、ここではなぜか笛吹禁止ではありませんでした。ダンの住処である陽だまりの丘マンション前から延寿寺横の路地に入りましたが、その先の階段を登ったところで立ち往生しているヘア1号(エリック)が発見されました。事前の下見が不十分だったため、行き止まりに何度も阻まれたとのことでした。ここから再度挑戦は難しいということで、ヘア2号(ジョン)との合流ポイントがセブンイレブン四ヶ町店であることが公表され、とりあえずそこまでは走って行こうということになりました。セブンイレブン目指してひたすら走っていくと、本島町の横断歩道でマークを発見。佐世保郵便局まで戻り、させぼ市民活動交流プラザ周辺を回り、さらにJR佐世保駅方面へ進みました。聖心幼稚園から階段を登り、公園内からのフェンス超えの今回唯一のシギーで佐世保スポーツランド跡地を抜けました。何とかシギーを抜け出し、国道35号線を横断し、JR佐世保駅構内を通過。SSKバイパスから山縣町の飲み屋街を抜け(途中ハッシュでも何度か利用させていただいた酒タウンでは数少ないノンチャージのラ・クローヌが店じまいしていたので少し寂しさを感じました)、共済病院駐車場から佐世保川沿いに出て、最後はニューマカティでフィニッシュでした。走行距離12キロ、走行時間1時間50分。さすがに分業でしたので、いつもより長めのトレイルでした。先週大量に買い込んでいたスナックとビールでしばらく寛ぎました。そしてダウンダウンでは最初にダナのネーミング(Naming Ceremony:5回目の参加時にハッシュネームというあだ名が与えられる)から開始しました。数々の質問を浴びせ、旦那の協力もあり、20分程の協議の末、カウントサッキューラ(Count Suck U LA)に決定しました。いつものようにジーザスの歌を合唱して、ネーミングの儀は滞り無く終了しました。その後はヘアの2人、一番の男性、一番でもありビリでもある紅一点女性、ビリの男性、誕生日の人が飲まされました。そしてニューシューズでダナが飲まされ、さらに新人ステファンもその洗礼を受けましたが、自分の靴のあまりの臭さに耐えられませんでした。その後も黄色シャツの人達や、早退する人、ダウンダウンのみ参加の人達がタダ酒(昼間のランはハッシュキャッシュと呼ばれる会費700円または9ドルを支払えばビール飲み放題、スナック食べ放題となる)を飲まされ、10回目の参加でトムとダニエルが祝福されました。最後はスイングロー(Swing Low, Sweet Chariot:全世界共通の締めの踊り)で18時前に終了しました。その後一部の人達はオンオン(On On:ランの後の自由参加の食事飲み会。On After、Hash Bashなどとも言われる)でチャンゴ、さらにプレイメイトと続きました。チカも何とか間に合いました。次回のランは変則的(原則的には毎月第3土曜日が昼間のラン)ですが、7/14(土)13時30分ニミッツパーク集合、マットがヘアの昼間ランです。予定にはしていませんが、土曜日の昼間ランの後はバートゥーバーに流れ込む傾向が強くなっていますので、そのつもりで参加して下さい。さらに8月末を予定していたレッドドレスラン(Red Dress Run:全世界で毎年の恒例行事として行われる大イベント。男女問わず赤いドレスを着用して走るというだけ。1988年サンディエゴでランニングクラブと知らされずに誘われた女性が、たまたま赤いドレスを着て参加し、それでもトレイルを走りきったことがきっかけ。その後急速に世界中に広まった。最近では2010年ニューオリンズで1万人近い参加者があったとのこと)が、大型船が旅立ってしまう前に開催しようということになり、7/29(日)に変更になりましたので、皆さん早めに衣装の準備をお願いします。オンオン。ミネトモキ
7/09/2012
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